願望実現のための「Do」、「Be」、「Have」

まるで、英語学習用のブログ記事みたいなタイトルになってしまいました。
中学生の時、「一般動詞の疑問文の前にはDoを、Be動詞の疑問文の前にはBe動詞を、現在完了の疑問文の前にはHaveをつける」などと勉強しましたね。
ただ、英検3級程度の力しか無い私には、英語に関する記事が書けるはずもありません。
英語とは全く無関係の内容ですので、英語が苦手な人も安心してお読みください。

今回は、「何をするか(Do)」、「どんな人間であるか(Be)」、「何を手に入れるか、何を持っているか(Have)」という3つの視点から、潜在意識の働きについて見ていきたいと思います。



1.「Do」と「Be」


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「どうすれば、自分の願望を実現できるだろう?」
多くの人がこのように考えていると思いますが、これが、何をするべきかという「Do」に注目した考え方であることはお分かりだと思います。
では、あなたは、「どうすれば、願望が実現するのにふさわしい人間になれるだろう?」と、「Be」に注目して考えたことはあるでしょうか?
「そんなことは考えたこともない。自分は、願望が実現しさえすれば、それで良いんだ。『いい人間になりましょう』なんていう、宗教じみた説教はごめんだ」と、言う人もいるでしょうし、逆に「そんなの当たり前だ。願望を実現するには、『何をするか』よりも、『どんな人間になるか』ということの方が大切なんだ」と、言う人もいるでしょう。
私は、どちらが正しくて、どちらが間違っていると言うつもりはありません。
ここでは、あくまでもあなたの願望を実現するために、どのような考え方をするべきかをお伝えします。

仮に、あなたの願望が「お金持ちになること」だとしましょう。
そして、あなたがテレビなどで見た大金持ちが、「お金を稼げない人間は能無しだ」とバカにしていたり、とてもケチでお金のためなら手段を選ばないような性格だったりしたら、あなたはどのように感じるでしょうか?

また、仮に、あなたの願望が「事業で成功すること」だったとしましょう。
そして、もし、大成功している事業家が、従業員を奴隷のようにこき使っているのを見たり、客のことをお金を運んでくる道具としか思っていないことを知ったとしたら、あなたはどのように感じるでしょうか?

上記の2つの例を読んで不快な気持ちになったとしたら、あなたは「悪人の願望は実現すべきではない」「善人の願望だけが実現すべきだ」と、無意識のうちに考えていることになります。
ならば、あなたは願望を実現するためには、自分の人間性を高めて善人になる、つまり「Be」について努力をする必要があるのです

注意していただきたいのは、私は別に、善人の願望しか実現することはないと言いたいわけではありません。
実際、世の中を見回しても、そうではない例はいくらでも見つかります。
そうではなく、あなたが善人の願望が叶うことを望んでいるのであれば、あなたの潜在意識はそのとおりの現実を作り出そうとするだけだと言いたいのです。
つまり、あなたが善人にならない限り、あなたの潜在意識はあなたの願望を実現させてはくれません

ただ、人間性を高めるというのは、それほど簡単なことではありません。
私も、なかなか人間的に成長できなくて苦労しています。
では、願望の実現は諦めたほうが良いのでしょうか?
いいえ、実は、この問題を解消する方法があるのです。
それは、成功哲学の祖、ナポレオン・ヒルが教えてくれています。
彼の代表作『思考は現実化する』の「願望実現のための6カ条」の中にこう書かれています。
実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を”差し出す”のかを決めること。
この世界は代償を必要としない報酬など存在しない。
私が初めてこの部分を読んだ時は、「差し出す」「代償」という言葉の重々しさのため、尻込みして実行することができませんでした。
そもそも実行しようにも、どのような物が「代償」になるのかが具体的に書かれていないため、何を差し出せば良いのか全く分かりませんでした。
しかし、これは、もっと軽い気持ちで取り組むべきものだったのです。

あなたは昔、「お手伝いをするから、お小遣いちょうだい」であるとか、「肩をもんであげるから、今度の日曜日、どこか遊びに連れて行って」などと、ご両親にお願いしたことはありませんか?
お手伝いをすることとお小遣い、あるいは、肩をもむことと遊びに連れて行ってもらうことは、何の関係もありません。
これと同じように、あなたの願望と全く関係ないことでいいので、何か良いことをすると決めましょう
それが、あなたの願望実現のための「代償」になります。

例えば、上記のように家族のお手伝いをしたり肩をもんであげるのでもいいですし、周りの人に優しくしてあげたり、いつも笑顔でいるようにするなど、少しでも良いと思えることなら何でも構いません。(「差し出す」、「代償」などと言わずに、「交換条件」くらいにしてくれたら、私のような勘違いをする人も減ると思うのですが…)

こうした努力を続けていると、あなたの潜在意識は「願望実現にふさわしい人」とあなたを認識してくれ、あなたの願望実現に向けて動き始めます

最強の自己暗示」という記事でも書きましたが、あなたの意識を変えるためには、「行動」が最も効果的なのです。

2.「Have」と「Be」


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続いて「Have」についての説明に入りますが、これは、『7つの習慣』に書かれています。

著者のコヴィー博士は、自分で変えることができる物事は「影響の輪」の中に、自分ではどうにもできない物事は「関心の輪」の中にあると表現しています。
主体的でいようとするならば(「主体的であること」についてはこちらの記事→いつも良い気分でいるために)、当然、「影響の輪」の中にある物事に意識を向ける必要があります。
しかし、自分の意識を向けている物事が、「影響の輪」の中にあるのか、「関心の輪」の中にあるのか、判断できないことがあるかも知れません。

その時に有効なのが、自分の意識が「Have」と「Be」のどちらに向いているかを考えてみることです。
つまり、「自分は何を持っているか」について考えているのか、それとも、「自分はどのような人間なのか」について考えているかをチェックしてみましょう。

ただし、「Have」は日本語の「持つ」よりも、もっと広い意味を持っているので、以下の例で「Have」のニュアンスを掴んでください。
例えば、「もっと、部下の面倒をしっかり見てくれる、優しい上司だったらいいのに…」と悩むのは、「優しくない上司を『持っている』」ということに意識が向いています。
これが、自分でどうすることもできない「関心の輪」の中にあることはお分かりだと思います。
そもそも、どうにかできるなら、悩みなどしないはずですよね。

では、「影響の輪」の中に意識を向けている人は、同じ状況でどのように考えるのかと言うと、「面倒を見てもらわなくてもいいくらい成長しよう」、「上司に信頼される部下になろう」というように、「自分がどのような部下に『なるか』」を考えます。
自分を変えることなら、自分にできますよね?
いや、むしろ、あなたが変えることができるのは、あなた自身しかないのです。

「妻(夫)が…」、「子どもが…」、「社会が…」と言ってみたところで、他人があなたの望むように変わってくれることはありません。
本気で「何かを変えたい」と考えているなら、自分を変える以外に方法はないのです。


3.潜在意識は他人に対して無力なのか?


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「変えることができるのは自分だけ」と言われて、あなたはこう思ったかも知れません。
「潜在意識の力で何でも願望が叶うのなら、他人を変えることなんて簡単ではないか」

あなたは、願望を実現するには他人を自分の思うように操らなければならないと思っているかも知れません。
例えば、恋愛を成就させるには、相手の気持を自分に向けなければいけませんし、事業を成功させるには、多くの人に自分の扱う商品やサービスを購入してもらわなければなりません。

このように、「願望実現=他人を操ること」と思われがちですが、ちょっと待ってください。
あなたは、他人に操られたいと思いますか?

もし、あなたの恋人が、潜在意識を使ってあなたの気持ちを変えてしまっていたのだとしたら…。
もし、あなたが以前から欲しくてたまらなくて、やっと手に入れた品物が、実はその商品の販売者が潜在意識を使ってあなたに欲しいという気持ちにさせていただけだったとしたら…。
考えただけで、ゾッとしませんか?

では、お聞きします。
あなたはそれでも、潜在意識を使って他人を操りたいと思いますか?

変えることができるのはあなた自身だというよりも、あなたが変えても良いのはあなた自身だけだということです。
もし可能だとしても、相手の意思を無視して、他人を変えてしまうべきではありません。

潜在意識によって願望が実現するのは、周りの人を無理やり変えたからではなく、自分が変わることによって、周りの人や環境が自然と変化していくからです。

潜在意識を使えば、魔法のように他人を意ままに操ることができ、その結果、願望が実現するのだと考えている人もいますが、それが間違った考えであることを分かっていただけたでしょうか?

恋愛が成就するのは、相手の気持ちを変えたのではなく、自分が魅力的になったことが原因で、相手の気持ちが自然とこちらに向いたからです。
事業でうまく行ったのは、客の気持ちを操ったからではなく、客の望むものを提供できる自分に変わったからです。
このように、願望を実現するには、「自分がどのような人間なのか(Be)」が、やはり大切なのです。

「北風と太陽」という寓話はご存知だと思います。
北風が旅人のマントを無理やり剥ぎ取ろうとすると、旅人はかえって頑なにマントを掴んで放そうとしません。
そこで、今度は太陽が旅人を暖めると、旅人は「自分の意志」でマントを脱いだのです。

この寓話が教えてくれているように、相手の意思を尊重せずに自分の都合で他人を変えようとすると、かえって状況は悪くなります。
あなたが願望実現にふさわしい人になれば、周りの人たちが自分の意思で、あなたの願望実現を手助けしてくれるようになります。


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